第6回『迷路』

 鬼平は天明7年(1787年)より8年間長官を務め、部下とともに身命を賭して盗賊の追捕に当たったが、その代表例は『迷路』(文春文庫22巻)の時であると思う。  盗賊・猫間の重兵衛は、義弟・池尻の辰五郎が鬼平に包囲され自殺 … 続きを読む 第6回『迷路』